映画

映画感想 ハクソー・リッジ ネタバレあり

主人公「主よ、あと一人助けさせて下さい。」


戦争映画のハクソーリッジを見た。

元レンタルビデオ屋店員「コウ」が語る、映画感想です。

『ハクソー・リッジ』(Hacksaw Ridge)は、2016年のアメリカ合衆国の伝記映画。監督はメル・ギブソン。

第二次世界大戦の沖縄戦で衛生兵(Combat Medic)として従軍したデズモンド・T・ドスの実体験を描いた戦争映画。デズモンドはセブンスデー・アドベンチスト教会の敬虔な信徒であり、沖縄戦で多くの人命を救ったことから、「良心的兵役拒否者(Conscientious objector)」として初めて名誉勲章が与えられた人物である。

Wikipediaよりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B8

銃を持たない衛生兵が沖縄戦で勇敢に負傷兵を救助する話。実話が元になっており、映画の最後にはご本人のインタビューもある。
戦争映画なので、どんぱちのアクションはありますが人間の心の動きが描かれている作品だと思いました。

あらすじ

アメリカ・ヴァージニア州の緑豊かな町で生まれ育ったデズモンド・ドス。兄とともに野山を駆け回る活発な少年だったが、家族に問題を抱えていた。父親のトムは、兵士として戦った第一次世界大戦で心に傷を負い、酒に溺れ、母バーサとの喧嘩が絶えない日々を送っていた。ある日、兄との喧嘩で彼を死なせそうになる出来事が起き、自らを責め、「汝、殺すことなかれ」という教えを胸に刻む。

月日は流れ、成長したデズモンドは、看護師のドロシー・シュッテと恋に落ち、心躍る時を過ごしていた。だが、第二次世界大戦が日に日に激化し、デズモンドの兄も周りの友人達も次々と出征する。そんな中、教えを大切にしつつも、デズモンドは「衛生兵であれば自分も国に尽くすことができる」と陸軍に志願する。 グローヴァー大尉の部隊に配属され、ジャクソン基地で上官のハウエル軍曹から厳しい訓練を受けるデズモンド。体力には自信があり、戦場に見立てた泥道を這いずり回り、全速力で障害物によじ登るのは何の苦もなかった。だが、ライフルの訓練が始まったとき、デズモンドは断固として銃に触れることを拒絶する。デズモンドは、モーセの十戒以外にも銃に触れない理由があった。

中略

時は過ぎて1945年5月の沖縄。グローヴァー大尉に率いられて、「ハクソー・リッジ」に到着した第77歩兵師団(英語版)のデズモンドと戦友のスミティら兵士達。先発部隊が6回登って6回撃退された末に壊滅した激戦地であった。150メートルの絶壁を登ると、そこには百戦錬磨の軍曹さえ見たことのない異界が広がっていた。前進した瞬間、日本軍による四方八方からの猛攻撃で瞬く間に倒れてゆく兵士達。衛生兵として重傷の兵士達を助けてゆくデズモンド。しかし、一度はハクソー・リッジを占領するも厳しい戦況に部隊は退却を余儀なくされる。その最中、負傷した仲間たちが取り残されるのを見たデズモンドは、たった一人で戦場へ留まることを決意する。

感想 順序を追って ※ネタバレあり!

構成は前半と後半で大きく分かれています。

前半部分は幼少期から戦争へ行くまでの間を描いていて、後半は戦争に行ってからの話になっています。

前半部分は幼少期で父親は子供に対しての体罰が厳しいなという描写があります。

主人公のデズモンドは兄弟ケンカをしていて段々とエスカレート。ちょっとした小競り合いだったのに殴る蹴るに発展。子供同士のケンカであれば、「そろそろやめなさい」と仲裁が入る頃合いですが、デズモンドの父親は止めずに傍観していました。父親は「今止めると二人叱らなければいけないが、勝った方を叱ればいいから止めるな」という論理でした。母親は止めようとしていましたがね。

そうしてどちらが勝つのかと眺めていると、デズモンドはこのままでは勝てないと思ったのか近くにあったレンガを手に取り、兄弟の頭目掛けてゴツン!!

兄弟は為す術もなく気絶してしまいました。

どうなってしまうのか!? という描写でしたが、兄弟は後々意識を取り戻して事なきを得ました。

その時の父親は勝ったデズモンドに対して、これでもかってくらいの体罰を与えようとする描写があります。「お前がやったこと、わかるよな?」とベルトを手にぐるぐると巻いていたような。

母親が止めたため、体罰を受けたという描写はなかったと思いますが、ひやひやする描写でしたね。

自分も二児の父親なので、体罰の場面があると自分はやってないかな? と自問自答してしまうところです。

次に、青年期になると近所で足を怪我した人が倒れている場面に遭遇する。周りは救急車を呼ぼうとするが、太腿の動脈を傷つけたのか血がドクドク溢れてくる。このままじゃ助からないと直感的に感じたデズモンドは怪我人の太腿に自分のベルトを外して、止血帯としてぎゅっとしばる。近くにあった車で病院まで同行搬送し、怪我人の命を救うことになる。

そこでヒロイン登場!

後に結婚するドロシー登場。

救急搬送で病院に着き、怪我人を引き渡した後にドロシーに一目惚れをするデズモンド。翌日には口説くために献血をしにきたと言う始末。無事に献血をし終えたと思ったら、彼女が持っていたバードウォッチングの本のタイトルをチラ見。鳥に興味があるんだと思わせる為に、森林へ行って珍しい鳥の羽を見つけてくる執念!

ドロシーはデズモンドに惹かれて、二人は結婚することになる。

しかし、兄弟が出兵することになる。

それを受けデズモンドも出兵を決意するが、自分は絶対に人を殺さないという決意があり、「仲間を助けるために、何もしないでいるのは嫌だ」と言い、家族の反対を押し切り出兵。出兵の前にドロシーにプロポーズします。

出兵したといっても、日本の「赤紙がきた」とは違って志願して兵役を務めるという扱いで出兵していた為、デズモンドの信念である「良心的兵役拒否者」が軍隊の中では簡単に認められず、嫌がらせや除隊するように上官から言われるという描写もあった。

大東亜戦争時の日本だと「お国のために」というお題目があったから、言うことを聞かない兵士だからって簡単に辞めることは出来なかっただろうから、自由の国アメリカは戦時でも考え方が日本とは違っているんですかね?

ハクソー・リッジに着いたら

紆余曲折を経て、銃を持たないことを許された「良心的兵役拒否者」デズモンドは、ついに戦地へ赴くことになった。

すれ違う仲間の兵士達は傷つきボロボロ。中には生きているのかも怪しい人たちが運ばれていく。「明日は我が身」と言わんばかりに見ている人に恐怖感をいただかせます。

戦場はどこになるの? と進んでいくと、網縄がだらんと下がっている丘の上だという。10mじゃきかないくらい高い所まで重たい装備を担いで上に行かなければならない過酷な場所であった。

デズモンドは第一陣で生き残るものの、米軍は日本人の圧倒的な勢いと自分の命を顧みない「特攻」に為す術もない。すぐに退却ををするが、多くの負傷兵を置き去りにしたまま丘を急いで下り下りた。

でも、デズモンドは退却をしなかった。

彼は、戦場に残り、一人で数々の仲間を見つけては救助して回るのだった。

ここで「主よ、あと一人助けさせて下さい。」ですよ。

デズモンドは満身創痍になっているにも関わらず、何人もの味方兵士を助けていく。時には言葉も通じない敵国である日本兵であっても。

何十人もの人と助けたとしてデズモンドは勲章を授かることになる。

結論 「人を助けるのに理由がいるのかい?」

ファイナルファンタジー9の主人公「ジタン」が言ったセリフではありますが、こういうことなんじゃないかと思います。

この人を助けたら、自分にメリットがあるかもしれないとか。

医者という職業だから仕方なくやっているとかじゃなく。

人が人を助けることに理由なんていらないんだ。と思わせてくれる作品でした!

TSUTAYAオススメです。